堺シティオペラ「ナクソス島のアリアドネ」終演   

2016年 09月 13日

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(終演後、マエストロ、演出家、共演者で記念撮影)

昨日になりましたが、堺シティオペラ「ナクソス島のアリアドネ」、無事に終演いたしました。ご来場いただきました皆様ありがとうございました!また、支えてくれた妻に、そして信じてくださった指揮者、演出家、共演者、堺シティオペラの坂口茉莉先生、関わった全ての皆様に感謝申し上げます。

今回のバッカス役。本当に周りをどれだけ心配させたら気がすむんだというくらい調子を崩してしまい、最後の一週間くらい、妻のつきっきりのサポートで少しずつ調子が良かった時の感覚を思い出し、本番にギリギリ滑り込みセーフで歌いきることができました。指揮者・演出家はもちろん、プロデューサーの坂口茉莉先生、また共演者のみなさんには「本番大丈夫か?」と思われていたと思います。それでも皆絶対そんな事は言わないし、我慢して待っていてくださった。僕もどうしてもみんなの期待に応えたかった。前日までに妻にピンからキリまでアドバイスしてもらい、ドイツで師匠にレッスンしてもらった録音を聞き、最終的にプールに泳ぎに行って「あ、この感じなら明日自分の納得いく歌が歌える!」というところまで漕ぎ着ける事が出来、あとは自分を信じて本番をやるのみ。序幕のワガママテノール歌手を出来るだけ丁寧に歌い、後半のバッカス。こちらも最後まで破綻しないように丁寧に丁寧にお芝居と歌を歌いました。相手役の並河さんのお芝居が本当に美しくて、勝手に引き込まれてお芝居することが出来ましたし、アリアドネのフードを脱がすところでヘアピンが引っかかってしまい焦っていたら並河さんが小声で「いいから引っ張って取って!」とアドバイスしてくださったり、指揮の牧村さんに「ここの箇所、こういう風に歌いたいんです」とお伝えしていたところを本番うまくオーケストラを導いてくださり、マエストロから目で「やったやろ?(-_^)」と合図をもらったりして気分が乗ってきて、最後ちょっと乱暴になってしまいましたが無事に本番を歌い終わる事が出来ました。アリアドネと手を繋いで客席から退場した後、並河さんに無言で背中を小突かれたとき「無事に終演出来て良かった」とやっとホッと出来ました。あと共演者のみなさんが今回の舞台をとても楽しんでおられるというのがひしひしと感じられ、そのお陰で僕自身もいっぱいパワーをもらってテンションを上げて本番を楽しむ事が出来たのも無事に歌いきれた要因だと思います、ありがとうございました!終演後舞踏教師を熱演された清原さんに「二塚が歌いきったとき『よっしゃー』って日本語言いそうやった」と言われたり、演出の岩田さんに「最後まで心配かけやがって」と言われたり本当に反省点は多々あるのですが、それでも最後自己ベストな歌唱ではないにしろ納得のいく歌の手ごたえを感じる事が出来、この場を与えてくださった神様に本当に感謝でした。終演後にプロデューサーの坂口茉莉先生に「みんなが最後まで信じてくれて良かったね」と言われた一言がだいぶズシリと響きました。今回はなんとかみなさんの期待を裏切らずに済んだのですが、もしも本番も稽古のように失敗していたらと考えるとゾッとします。今後こういう事がないように初心にかえって自分を磨き直したいと思います。

今日は東京で台湾の歌手の方々とびわ湖ホール声楽アンサンブルの交流コンサートでした。一部自分でもアップアップしたところもありますが、概ね自分の思うようにコントロールして歌えたと思います。ちなみに今日の本番では「セヴィリアの理髪師」から「道化師」まで幅広く歌いました。疲れた〜。

「ナクソス島のアリアドネ」でつかんだ感覚を忘れないように、これからの本番を頑張っていきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。


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# by zucci2 | 2016-09-13 01:43 | Comments(0)

堺シティオペラ「ナクソス島のアリアドネ」絶賛立ち稽古中   

2016年 08月 19日

今週はほぼ毎日滋賀から大阪の堺まで「ナクソス島のアリアドネ」の立ち稽古に通っています。毎日帰りが遅いので、息子の世話を妻に任せっぱなしでちょっと心は痛みますが、オペラはどうしてもチームワークな部分があるので、こうやってお稽古に通って出演者同士の絆も深めながらいい作品になるように頑張らないと!と気合いを入れています。

今回演出は岩田達宗さん。お芝居がいろいろ細かい作品なので、とても頼りにさせていただいています。指揮は牧村邦彦さん。指揮されている姿から大きな音楽のうねりを感じてとても勉強になります。
今回嬉しいのが自分の憧れの先輩方とダブルキャストだったり、相手役として舞台にのれる事!まずは相手役の並河寿美さん。僕が初めてご一緒したのが15年ほど前の堺シティオペラ公演「ドン・カルロ」でカルロ役のカヴァーをさせていただいた時。舞台姿が美しく表現力もあって、こんな素敵な方と一緒にやるんだからと、がむしゃらに必死でカルロ役を歌った記憶があります。そのあと ファルスタッフやドン・ジョヴァンニでご一緒させてもらって、最近はプリマとしてびわ湖ホールのプロデュースオペラなどで主役をされる並河さんの側で脇役でご一緒させていただいていました。今回念願叶って本役として並河さんとご一緒出来て、舞台で稽古をしていても20代のドン・カルロをやっていた頃の自分に戻ってドキドキしながらひけをとらないようにしっかり自分の音楽、演技を楽しんでいます。今回の「ナクソス島のアリアドネ」は僕のやるバッカスの歌で締めくくられるので、お客様に大満足してもらえる歌をお届けできるようにしたいです!そしてこれまた僕が20代の頃関西二期会の公演などで輝かしい高音をバシバシ決めて関西を代表するプリモ歌手の松本薫平さんとダブルキャストな事。「椿姫」だと薫平さんがアルフレードで僕がガストン、「リゴレット」だったら薫平さんがマントヴァ公爵で僕がボルサ、といった感じで、側で薫平さんの甘いフレージングをいっぱい勉強させてもらいました。今回その薫平さんと自分がダブルキャストというだけでこれまたドキドキしてしまうのですが、7月の「トリスタン〜」や、びわ湖ホールで 経験したドイツもののオペラの経験を活かして、僕なりのバッカスをお聞かせできればと思っています。

「ナクソス島のアリアドネ」は以前に舞踏教師役で二回出演した事があります。二回とも指揮がトリスタンでもお世話になった飯守泰次郎先生で、sprechen Rolle (喋りの役)はどのようにドイツ語を捌けば役の持ち味を出せるか?をいっぱい叩き込んでくださりました。この間のトリスタンでもそうだったのですが、やっぱりドイツ語をどのように表現するべきかを見極めて音楽を作っていくか?が表現のポイントだと思うので、今回演じるバッカスというどちらかというとヘルデンテノールの役をどう歌い演じるか、しっかり自分の中で築いていきたいと思います。相変わらず妻に甘えていろいろアドバイスをしてもらって本当に助かっています。しれと自分の反復練習と楽譜とのにらめっことお稽古でしっかり自分の役を完成させたいですね。

というわけでチケット絶賛発売中です。是非たくさんの方にこの作品を見て聴いて楽しんでいただきたいです!ちなみに僕が初めて生のオペラを見たのがこの「ナクソス島のアリアドネ」。とりあえずオペラの中で3人のニンフ(妖精)が歌うシューベルトの子守歌のようなメロディだけが耳に残ったのと、オーケストラの中にピアノが入っていて、室内楽のようなサウンドがオシャレだなと思った覚えがあります。作品
も序幕というオペラを上演する前のシーンとオペラ本編のシーンという2つのシーンからなる作品です。どうぞお楽しみに!

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# by zucci2 | 2016-08-19 00:53 | Comments(0)

もう?8月の本番終了〜今年度前半を振り返って   

2016年 08月 09日

7月に大変だった「トリスタンとイゾルデ」が終わり、ホッとしていたのも束の間、8月に入って6日、7日、9日と本番が続きアップアップしておりました。今日でひとまず8月の本番は終了(まだ8月に入ったばかりな気もしますが。。)、9月以降の本番に取り掛かる感じです。お世話になりました主催者の皆様、お客様、共演者の皆様ありがとうございました!

まず8/6、大阪・堺の利晶の森というところで、9月の「ナクソス島のアリアドネ」の宣伝のコンサートがありました。久しぶりに「誰も寝てはならぬ」などを歌って緊張しましたが、無事に気持ちよく歌えて良かったです。共演者にも助けてもらいました、ありがとうございました!
続いて8/7、今度はびわ湖ホールで「ドン・パスクアーレ」のプレトークでアリアとデュエットとフィナーレを歌いました。「ドン・パスクアーレ」はもう15年ほど前にオペラで出演して以来歌っておらず、久しぶりに高い音を連発する歌を歌って緊張しましたが、奥さんのアドバイスを元に自分なりに研究してみて、なんとか無事に歌えてホッとしました。共演者が今大人気のソプラノ・坂口裕子さんで、堂々と歌い演じられて素晴らしかったです!久しぶりにアンサンブル時代の友人・迎くんとも一緒で楽しみました!
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(ドン・パスクアーレ・プレトーク終演後、共演者と)
そして今日8/9。今日はコンセール・メランジェというコンサートで以前河内長野の「アイーダ」でご一緒した井上美和さんと「サムソンとデリラ」の二重唱くぉ歌いました。初めての曲だからかなかなか覚えられずギリギリまで楽譜とにらめっこでしたが、なんとか無事に終わってホッとしました。ちなみにこの演奏会に出演されていたフルートの方と6月のコンサートを聴きに来てくださった小学校の担任の先生がなんといとこ!という事で今日も奈良から西宮の兵庫県立芸術文化センターまで聴きに来てくださったり、以前から応援してくださっていた方が井上美和さんと遠い親戚で聴きに来てくださったりと「世の中いろんなご縁で繋がっているんだ」と、こういったご縁に改めて感謝な本番でした。
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(井上美和さん、ピアニストの殿護さんと)
9月以降も結構忙しいので、本当はお盆休みをしたいところですが、コンディションを整えて「ナクソス島のアリアドネ」をはじめ9月以降の本番を気持ちよく終えられるようにしっかり勉強・練習したいと思います。
今年前半、息子がどんどん成長してそっちに気をとられっぱなしでアップアップしながら必死でひとつひとつの本番を歌ってきましたが、ここに来てやっと息子も風邪をひかず元気にリズムある生活を送ってくれるようになって子育てに少し余裕が出てきて、歌の方もだいぶ思うように歌えるように戻ってきました。妻の支えもあるだろうし、家庭があるということで癒されるので本当に家族に感謝です。明日からは妻が久しぶりにびわ湖ホールの大ホールでオーケストラと歌うので、ぜひ皆様聴きに行ってください!

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(びわ湖湖畔にて)
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# by zucci2 | 2016-08-09 21:38 | Comments(0)

オペラガラコンサート@やまと郡山城ホール   

2016年 07月 25日

昨日は僕の地元の大和郡山でオペラガラコンサートでした。ご来場いただいた皆さま、関係者の皆さま、ありがとうございました。
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(終演後に舞台で記念写真)
き奈良に所縁のある声楽家の皆さんによるオペラガラコンサートという事で一番最初に声楽を習った先生の同門の先輩や、奈良で第九を歌った時にご一緒した方、オペラでいつも仲良くしてくださる先輩、最近コンサートで一緒に歌う事がある優秀な後輩、久しぶりに会う先輩などかなり懐かしい再会があり嬉しかったです。

久しぶりの皆さんの歌を聴けるのも嬉しかったですし、自分としても成長したところをアピールしたいし、ガラコンサートという事でいい刺激をたくさんもらえて本番に臨めたと思います。久しぶりに自分としても納得のいく声のコントロールが出来、リゴレットの四重唱も無事に歌えホッとしました。

これでトリスタンをはじめ、大変な7月の本番が無事終了!8月から10月の演奏会、オペラの譜読みを早めに準備して、自分が慌てないで済むようにしたいです。無事に終わって良かった〜


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# by zucci2 | 2016-07-25 06:05 | Comments(0)

関西フィルハーモニー管弦楽団:ワーグナー/「トリスタンとイゾルデ」第3幕   

2016年 07月 16日

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(終演後、マエストロを囲んで)

今年の一大イベントである「トリスタンとイゾルデ」第三幕、終演しました。関係者のみなさま、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

今回の本番を迎えるにあたり、本当にいろんな人のご好意のお陰で無事に公演を終えられた事を心より感謝申し上げます。三月から一生懸命トリスタンの三幕についてドラマ、ディクション、音楽作りに至るまで 誠心誠意ご指導くださった飯守泰次郎先生。未熟な僕を心配してアドバイスをいただいたり本番の客席で応援してくださった指揮者の城谷さん、姉弟子の池田香織さん、そして師匠の小山由美さん。飯守先生のお稽古に臨むにあたり、コレペティ稽古で音楽作りをしっかりしてくださった小梶由美子さん。今回のトリスタン役に僕を推薦してくださったSさん、関西二期会の事務所のみなさま。舞台で支えてくださったオーケストラの皆様。共演者の歌手の皆様。そして本番ちゃんと歌えるようにとたくさんアドバイスをしてくれたり、夜にぐっすり眠れるように気を遣って支えてくれた妻や家族。今回ほど自分一人の力ではここまで出来なかった!と思った事はありません。皆様本当にありがとうございました!

僕は関西フィルさんのこのシリーズに出演したのが2011年の「ジークフリート」第一幕のミーメ役。この時も出ずっぱりの大変な役だったのですが、主役を歌われたテノールの竹田昌宏さんが素晴らしく、舞台でとても楽しんで歌わせていただいた記憶があります。そして今回、ついに僕のところにこのシリーズで主役を歌うチャンスがやってきました。三月から飯守先生のお稽古が始まったので、昨年の10月頃から師匠にレッスンをしていただいたりして準備を進めてきました。飯守先生の思い描くトリスタンの三幕では、いかにドラマを喋り表現するか?どちらかというと綺麗に歌うのではなく、苦しみ、絶望、憧れなど様々な感情を声の思い描く音量でなく声色、語り方でどう表現するかを徹底的に追求したものでした。普通に歌うだけでも大変なのに、そこにドラマをどう乗せるか?お稽古でもよく「その歌い方ではドラマに入れなくて冷める」「力ばっかりで表現しない!」「トリスタンは死にかけているのに全然そんな風に聞こえない!」と言われながらディクション(発音)、音楽の間の取り方、表現方法、フレージングなど沢山教えていただきました。僕自身も自分にしっくりくる歌い方がなかなか出来ず、本番当日のホールでのリハーサルでやっと「これで行ける!」というポジションを掴めた感じでした。本番は途中でばててしまい反省点はありますが、支えてくださった方々の音楽はお伝え出来たのでは?と思っています。でも悔しいなぁ、もう一回チャレンジしたい!いつか「トリスタンとイゾルデ」全幕やってみたいです!

飯守先生にも言われましたがなかなか歌うチャンスがないこのトリスタンという役を歌う機会をいただいて本当にいい勉強をさせていただきました。ありがたい事に次は9月に堺シティオペラで「ナクソス島のアリアドネ」でバッカスを歌う事が出来ます。この作品も飯守先生の指揮で過去に二回舞踏教師役を歌った経験があります。その時バッカスを歌われていたのが竹田さん!カッコイイな〜と思いながら側で聴かせていただいた思い出があります。その時も飯守先生にたくさん教わったなぁ。。。このトリスタンの経験を活かして、バッカスを表現したいなと思います。

終わってしまって寂しすぎますが、次に向かって頑張ります。今後もよろしくお願いいたします!
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(終演後に共演者の歌手のみなさんと)
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# by zucci2 | 2016-07-16 07:42 | Comments(0)